2018年4月21日土曜日

またまたオーディオマニアが考えさせられる記事


BOOM BOOM SATELLITES 中野雅之さんが語る、ECLIPSEをモニタースピーカーとして使う理由

中野雅之氏はECLIPSEのスピーカーについて、
スピーカーの色がないことに驚き、また、スピーカーに脚色がないとうことは、すごく信頼できることだと語っている。

一方で、周波数バランスのバラつきが大きいと感じ、これでもまだオーディオ的という印象をもっている。

最近のモニタースピーカーについても、±1dBの中に30Hzから25kHzまでぴたりと収まっているというモデルもあり、このようなフラットさのおかげで、「ここが多い」「ここが少ない」「ここはいらない」といったことが見えてきて、自分の作っている音楽の間違いに気づけると述べている。

LINDELL AUDIO(リンデルオーディオ)のアンプにつても、フラットでダンピング特性が良くて、色付けがないと、重要なキーワードを連発している。

ハイレゾについては、聴こえない高域を伸ばすためのフォーマットではなく、解像度を高め、時間軸の精度を上げることで、より情報量が増えるという、ハイレゾの本来の意図を明確にしている。

また、ハイレゾのフォーマットで作品を出すときにマスタリングを変えるケースもあり、解像度の高さや自然さを活かすためにダイナミックレンジにより余裕を持たせて、より音量の低い作品にする。と、私の生録音源と本質的に同じことを言っている。そしてこのような音源の難しさへと続き、ロックバンドだと、それがあだになることもあるり、音圧が高く入ってくることで曲のテンションが上がるというときに、ハイレゾだからと音量を下げると、“上がってこない"曲みたいになってしまうので、悩ましい問題と捉えている。

自身のオーディオ感については、自分の音楽を確認するための音と、音楽を楽しむための音が、混在したまま今日まで至り、変わっているとは思うのですが、正確ではないスピーカーで音楽が再生されるときの違和感が半端ないと、これまたマニアの耳には痛いことを強く主張している。

そして、スピーカーで正確に音楽を再生することは難しいこととして、一般の方がSNSに投稿したオーディオルームの写真を見たときに、リスニングポイントまでの距離ひとつとっても「これでは正しく音楽が再生されるはずがない」と思うことがあり、これを職業病と認識しているようだ。

そしてやはり、演者や作家が意図した通りにエンドユーザーへ音楽が届いてほしいというのは、音楽制作に関わる全ての人の願いだと思います。と、切実に望んでいるようだ。

また最後には、偉そうなことを言うつもりは全然ないのですが、音楽が僕の手を離れたら、それはもう音楽ファンのものであり、スピーカー側のものなのだと思います。WAVファイルであってもCDであっても全てデータ化された音楽を再生するわけで、そのデータの中には、作り手の息づかいやある種の考え、たくさんの思いが含まれているわけです。だからこそ、なるべく多くの情報量を引き出して、それらを感じ取ってもらいたいし、それが音楽の醍醐味だと思います。そのような環境で聴いてもらえるのが、僕が望むことです。思う存分、音楽が楽しめる環境を手に入れてほしいなと思います。と締めくくった。


スタジオに関しても、短文だが興味深いことが書かれている。

メトロポリス・スタジオに、PMCの巨大なモニタースピーカーがものすごく正確に鳴るがあります。

スターリングのテッド・ジェンセンのスタジオのB&Wも感動的な音を鳴らしてくれる。そこは逆に自分の音源を持ち込むとよく聴こえ過ぎて、これでいいのか不安になりますね。


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