2018年8月29日水曜日

○○では出せない音、という表現について

「○○では出せない音」

いろいろパターンはありますが例えば、”ハイレゾでは出せない音””ハイエンド機では出せない音”というような表現です。

以前オーディオ雑誌で、レコードの音に対して”ハイレゾでは出せない音”という表現を用いているのを2度みました(立ち読みですが)。

このような場合、本質的な性能を謳ったものなのか?個性を基準にした嗜好的な感想なのか?前後の文章を精査しながら読む必要があります。

”メーカー製SPでは出せない音”というのもありますが、これは自作SP愛好家の好みを基準としている場合が殆どと考えて間違いないでしょう。”ハイエンドSPでは出せない音”というのも同様でしょうね。

しかしこのような表現を用いて問題となるのは、比較対象に認知度の高いものを引き合いとして出し、それらを蹴落とすかごとく自分の作品を自画自賛し、そうすることであたかもメーカー製SPより、ハイエンドSPより優れているというような印象を与える文章に仕上げてしまうケースです。

まぁこのブログも含めて、素人が趣味でやっていることですから鵜呑みにはしないと思いますが、信用に値するか否かの判断は読み手次第となります。

「○○では出せない音」という表現を見かけたら、「○○では出ない音」「出してはいけない音」と置き換えて考えながら読んでみると、純然たる性能差を語っているのか、嗜好を基準とした感想でしかないのかの判断が付きやすいと思います。

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