2018年11月29日木曜日

ネット時代における信頼のオーディオ

~空気録音の功罪 その2~

前回に引き続き”空気録音”の、利便性とそれに伴う弊害についてです。

×インチキ録音

自分の耳で聴いたように録音する行為自体、大変難しいわけですが、それとは別に、意図的に音をでっちあげることも可能です。

どう考えても無理のあるマイクセッティングや化粧を施すように音調整したものは、本来の空気録音の趣旨からは外れます

例えば、高さ1メートルのトールボーイ型で背面下部にダクト等の開口部を設けているSPに対して、ユニット軸上60センチの位置にマイクを置いても実音の全貌は録れません。ダクトからの低音を避けて美音化する狙いはテクニックの一つとしては理解できますが・・・。勿論そのことを説明していれば問題はありません。

イコライジングに関しては、実音に近づくのなら、アリでしょう(私はやったことはありませんが、試してみたい気持ちはあります)。

自分の耳で聴いたように録る空気録音は技術的にも難易度が高く、100%完璧は無理です。しかしだからと言って、初めから音作りありきの姿勢で臨めば何でもアリになり、結局は嘘で塗り固められてしまう危険性をはらんでいます。

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