2018年11月28日水曜日

ネット時代における信頼のオーディオ

~空気録音の功罪 その1~

部屋(オーディオイベントやOFF会の会場等も含む。コンサートなどのPAはどうかな??)のスピーカーの音を収録する”空気録音”に限定しての、利便性とそれに伴う弊害について、とりあえず思い付いたことだけ書いてみます。

<事例~その1~>
自宅に居ながらにして他所のオーディオシステムの音が聴ける。

×実音(他所のオーディオシステムの音)と録音媒体の差異が大きい場合、言葉以上に誤解を招く可能性が高い。また、再生側の自宅のシステムの音にも大きな影響を受ける為、再生音の正確性が要求される。

<事例~その2~>
スピーカーの購入判断に使えるほどの正確な空気録音も存在する。実際に空気録音を販売促進ツールとして活用しているケースもある。一方で空気録音が下手で”音”が悪くなってしまっても販売促進ツールとして使用しているメーカーやショップもあり、この場合は商売上の利益に貢献していればメリットになると思う。

×メーカーにとっては有難迷惑有害無益となりそうなヘンテコ空気録音も世の中には存在する(・・・汗)。
例えば、私の自作したdays2.1やdaysM800の音をユニット製造メーカーの方が聴いて、「こんな変な音にしやがって!」とお怒りかもしれませんし、自作SP愛好家も「この程度の音じゃ、このユニット買わない」と購買意欲が失せるかもしれません。
(言い訳)勿論SPを自作する際、ユニットを生かし切る努力はしていますが、メーカーサイドの合格基準を把握していませんので、この点に関してはご容赦願いたいところです

市販SPの空気録音も同様に、「こんなヘンテコに録音されちゃ困る!」と嘆かれているかもしれません。


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新たなオーディオの楽しみとして、善かれと思い行っている空気録音ですが、現実的には多くの問題を抱えており、マイナス面が強く出れば不本意な結果を招く恐れもあります。

ユーザーの言葉(評価)以上に空気録音の影響は大きいかもしれないと考えると、二の足を踏む心境にもなりますが、そこは機器を上手に使いこなしたうえで、正確な空気録音を行うことでクリヤしたいと前向きに考えています。そんなこともあって、ここ数年徹音さんと共に実験と検証を重ねてきました。

オーディオ全般、自作SP、そして生録音も楽しいと思ってもらうためには、ある程度の成果を示す必要があるとも考えました。まだまだ志は実現できていませんが、ネット時代のオーディオの楽しみの一つとして、今後も空気録音の可能性を模索していきたいと思いますし、アイデア次第では展望が開けるかもしれません。

功罪はあるにせよ、これも時代の流れかと思います。

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