音色とは音そのものだと、以前書きました。
自然界の生音は『音=音色』であって、音と音色は言葉の違いだけであって本質は同じです。
文章で音の特徴を伝えるための包括的な言葉が”音色”であり、より具体的な音色の表現には様々な言葉が用いられます。
日常では、目に見えない音を”物”として捉えることはなく、空気振動(オーディオの話なので)による物理現象として認識します。これを音波という言葉で表します。
この目には見えない音(現象)を言葉で伝えるには、音を”物的”に扱わざるを得ません。
”硬い音”と言ったら、どのようなイメージが湧きますか?
石などの硬い物どうしがぶつかるところを想像しませんか?音を物的に捉えて表現した結果が”硬い音”となるんです。これは音に物の質を与えて、音色を具体的に表現したのです。
この文章表現上の”物化”で硬い石の”質”としても認識し、そのため”音色”を”音質”と混同してしまい、”硬い音質”に変換され、音色と音質が同じ意味として取り扱われてしまうことが多々起きるのです。
このような音色と音質の混同は、あとあと面倒を引き起こすので、区別する必要があります。
0 件のコメント:
コメントを投稿