2019年3月20日水曜日

再生音の考え方 2 /音色と音質
~その3 音質~

自然界の音には、オーディオでいうところの”音質”という要素はありません。よって、生音での音色の違いは音質の違いではありません。音色の変化も音質の変化ではありません。


例えば、尺八の音には霞んだような歪っぽいような音が混じってますが、それも含めて尺八の音色です。また、同種の楽器の音の個体差は音色の違いであり、音質の差ではありません。

また、環境ノイズで音色が不明瞭になることがあっても、不明瞭なまま、音色として認識します(この部位は再生音も同様です)。

音質が音に関与するのは、再生音の方です。
再生音は電気信号系のノイズや歪 etc、またそれらに起因する、元の信号情報の欠落や付加など、自然の音にはない因子が加わります。つまり、オーディオ装置のノイズや歪が少なく、且つ元の信号情報に対して欠落や付加も少ない状態が、再生系での高音質ということです。

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