2019年3月24日日曜日

再生音の考え方 2 /音色と音質
~その7 正しい音色を目標とする~

~その5/6~の補足として・・・

再生音の構築では、何を優先させるのか?
再生音は音色と音質に、まずは大きく分けて考えます。

生音を録音して、その音を再生装置を通して聴いたとき、明らかに生音と違うと感じる音は、どんなに音質が優れていようとも、一次審査で落とします。


再生音は、まず第一に、音色の正確性を聴き取るようにします。
漠然と聞いて、どのくらい似ているのかを感じ取ります。そして、周波数特性、時間軸、位相、トランジェント、ダイナミックレンジといった、音の要素に落とし込んで分析を行い、その結果に応じて、音合わせの対策を練ります。

どうやっても音合わせは無理という場合は、音決め(音をどうしたいのか?可能な方向を模索する)を行い、やはり対策を練ります。

実は音合わせも音決めも、ほぼ同じことをやっているのです。
音合わせの場合は、より正しい音色に合わせることを目的とし、音決めの場合は、より嗜好の音色に合わせることを目的としているのです。
違いは目的とする音色一つか、無限かです。


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