2018年5月31日木曜日

生録音を制する者が再生音を制す

自分の耳で聴いた実音と同じ音で媒体化して、そのままの音で再生するオーディオシステムの構築が、私の目標の一つとなっています。

自分自身で”これは!”という生録音ができた際、第三者様にも極力正しい音で聴いて欲しいと願ったりもします。それはやはり正しい音で聴いてこそ、その音源の本当の意味での素晴らしさが伝えられるからです。

再生した音が元の音と違っていても素晴らしいと感じる場合は多々あるのですが、そこはやはり制作者としては複雑な思いが残るものです。



SPの音を録る空気録音の場合はどうでしょう?

私の場合は、ですが・・・
私の自作SPでは完璧な再現はまだ出来ませんし、またSPの音の生録音も難しいのですが、現段階での正直な再生音を可能な限り正確に録ろうとした結果ですので、その真実を知ってもらうためにも補正は極力避け、できる限り正しい音で聴いてもらいたいです。

空気録音をしている方のなかには最初から補正を促す人もいますが、そのような安易な手段が当たり前となったら、せっかく生録音で自分が制作者サイドに立っても、正しい音で聴く必要性が感じられないのではないでしょか?

空気録音も技術が上がれば、自室の素晴らしいオーディオの音が録れるようになり、そうなると補正や嗜好はむしろ邪魔な存在となり、正しい音で聴いて欲しいと願うようになります。すると、自分自身のシステムの音の方向性も見直すようになります。生録音の精度が上がれば上がるほど、再生音の精度も上げなければいけないと痛烈に感じるからです!

つまり、生録音を制すことが、再生音を制す近道だと、私は考えます。


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