2022年11月15日火曜日

徹音の音20221115 01~03

 再生機材の一部がいつもと違う!

・徹音PC(chrome OS Flex)検証機

・FX-AUDIO:FX-00J USB バスパワー駆動DAC

最近の徹音工房は、何やら面白い実験をしてますね。



2 件のコメント:

  1. 今回、YouTube動画の【徹音の音シリーズ】の空気録音に採用した楽曲の紹介です。

    ●YouTube動画:徹音の音20221115 01

    ・アーティスト:Bliss
    ・アルバム:Bliss Lounge 3
    ・トラック:04 - Falling in Love India (feat. Orienta X Press)

    ●YouTube動画:徹音の音20221115 02

    ・アーティスト:Bliss
    ・アルバム:Bliss Lounge 3
    ・トラック:12 - Eyes of Jade (feat. Tosca Fan Club)

    ●YouTube動画:徹音の音20221115 03

    ・アーティスト:Bliss
    ・アルバム:Bliss Lounge 3
    ・トラック:13 - Paradise Road (feat. the Kinetic Orchestra)

    ●仕様
    ※詳しい使用機器は、YouTubeへ入り、説明欄をご覧下さい。

    ・媒体形式:MP3形式 16Bit-44.1kHz(アルバムファイル購入)→TetsuOto DAW-ProAudio PC Tower Reference V4 Studio (Revision 17・Prototype)でリッピング※→WAV形式
    ・リッピングツール:非公開 ※拡張子変更

    ・再生機器:TetsuOto-PC(chromeOS Flex)Prototype
    ・再生時サンプリング:16Bit-44.1kHz(WAV形式)
    ・再生ツール:ギャラリー(OSプリインストールアプリ)

    ・録音機器:TetsuOto DAW-ProAudio PC Tower Reference V4 Studio (Revision 17・Prototype)
    ・録音時サンプリング:24Bit-192kHz(BWF形式)
    ・録音編集ツール:非公開

    ※BWF形式とは、プロ向け環境で使用するWAV形式の拡張形式です。
    ※ご視聴の際、ヘッドフォンでお聴き下さい。
    ※著作権絡みでブロックされる場合があり、その為に再生が出来ない等が発生するかも知れませんが、その場合は状況次第で速やかに楽曲の変更、差し替えを行う場合があります。

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    徹音のボヤキ

    お題は「新たな試み(その1)」です。


    今回の空気録音では、「chromeOS Flex」というPC向けに開発されたOSを採用して、音確認を行うべく実証実験をやる事にしました。

    このOSは殆ど自動化されており、デバイスドライバのインストールを一々行わなくても自動認識するので、PCが苦手な方も扱いやすいかなと思います。

    今回の実験の為に用意したPCは、徹音工房で「ミドルリファレンス」仕様に準拠した物を組み立てて、検証用PCとしました。

    とは言え最新式ではなく、Windows11の仕様から外れてしまった旧世代のミドルリファレンスのPC部品による構成です。(余談ですが、Windows11がリリースして、Windows11にバージョンアップするのか、それとも当面Windows10を使い続けるのかと言う話しがあちこちで聞かれます。その訳は、Windows11を実行するための最小システム要件の厳しさにあります。今回の実証実験は、その最小要件から外れた従来の部品の再利用と言う考えから、WindowsではないOSを採用してみました)


    音出しには「FX-AUDIO- FX-00J USB バスパワー駆動DAC」を選択しました。

    徹音工房では、USB-DACの用意は何台かありますが、全てWindows用のオーディオドライバをインストールする必要があった為、急遽ドライバインストールの必要のないUSB-DACを用意する事にしました。

    このOSでの再生には、このOSにプリインストールされた「ギャラリー」と言う再生ツールを使います。楽曲データはUSBメモリに入れておき、USBメモリ内の楽曲を指定すれば簡単に再生出来ます。これは簡単に使えて便利だと思いました。


    これらの構成での音ですが、このYouTube動画を聴いて頂ければ音の傾向が手に取るようにわかるかと思います。

    さて、この空気録音が、音が良いと言われる所は、やはり確実な手順を踏んでいると言う事に尽きます。

    マイキング、レコーディング作業、マスタリング作業を経て、ここでレコーディングスタジオのエンジニアさんの音確認後、OKが出たら動画作成作業に移り、その後YouTubeへアップします。

    ここでお気付きかと思いますが、音楽制作と全く同じ工程を辿って、徹音工房スタジオの空気録音は出来ています。

    なので当然の如く空気録音と言えどもマイキングがとても大切なのが理解いただけると思いますが、空気録音をする方の中にはカメラ付きレコーダーを使用している方も見受けられ、その場合、画像優先のマイキングになりがちで、理想的なマイキングが出来ていないケースも中にはあるように思います。ですからカメラとマイクは別としたほうが、マイキングには都合が良かったりします。

    また、再生時にイコライザを使用して音を弄るといったことも行いません。
    ここでKO球氏のブログで、オイオイと思った記事を思い出しましたので、これにも触れておこうかと思います。

    引用
    2022年10月16日日曜日
    オーディオマニアの迷ゼリフ~2~
    「そもそも媒体制作サイドで好きに音作りをしているのだから、再生側だって好きに音を作って聴けばいいのだ。」

    確かに前半部分は合っていますが、後半部分は?であります。

    まず、音楽媒体は音楽芸術と言えますので、その芸術、楽曲のイメージで制作段階で音を弄る事もあります。

    絵画だと、現実の中に空想、幻想の描写が加わり、これを芸術としています。

    しかし、だからと言って再生側だって好きに音を作って聴けばいいという主張は、はたして本当にそれで良いのか?

    例えば、モナ・リザの絵を見た時に、顔が気に入らないからと描き変えてよいのかと言う事を言っている訳です。音楽芸術である音楽媒体に、気に入らなかったら好きに味付けをしてもよいのかと言う話しと同じ事なんですね。
    これはレコーディングスタジオのエンジニアさんの鑑賞者に対しての本心で、また強く言っています。

    さてここで、私は、過去のKO球氏のブログの中で、下記の言葉に騙されないでねと書いています。
    それは、レコーディングスタジオのエンジニアさん達は聴き手の皆さんに対して「好きに聴けば良いんですよ」と言います。しかしそれは単にマニアと喧嘩したくないからであって「正しく聴いて下さいよ」と言う言葉を変えているだけなのです。その事から、再生時に音を好き勝手に弄ってなんぼ的な考えはないのです。弄ってなんぼ的な思考は、音キチマニアの思考、それも自作系の方に多いと察します。


    さてぇ、次にマスタリング作業にまつわる話しをします。ここでは厄介なノイズ除去や音圧を整えます。

    ちなみにイコライザを使用しての波形弄りはやりません。

    空気録音の場合、部屋も含めた実音をそのまま録音物として聴かせる必要があるので、音楽制作時の芸術の為に音を弄る事とは意味が違って来ます。まずは実音を正確に録音することを重要視して、マスタリングでの音の変化は最小限に抑えます。

    ぶっちゃけ、空気録音を真剣にやろうとしたら、遊びレベルではやれません。
    プロのレコーディングスタジオのエンジニアさんが仕事として成り立つのは、レコーディング作業が簡単ではないからです。

    音のセンスは聴くだけでは育ちませんから、空気録音を遊びではなく真剣にやる事でスキルアップが出来る話しは、KO球氏の意見と一致しています。


    〇今回の楽曲の選曲について

    アーティスト:Bliss

    今回の再生は、Amazon musicからのストリーミングでやる予定でしたが、OSがAmazon musicアプリに対応しておらずブラウザからの再生になり、その場合高音質レートで再生されないので、それならと、楽曲をダウンロード販売で購入して「ギャラリー」で再生しました。

    このアルバムにはエネルギー感のある格好良い楽曲が数多くあるので、3曲をピックアップして空気録音をやりました。

    次回の空気録音は、同じ楽曲を使用して、再生PCを徹音工房のフラッグシップモデルのタワーリファレンスV4スタジオに変えて、音の違いを楽しんで頂こうかなと予定しています。

    今回の徹音工房スタジオのYouTube動画を視聴して頂き、ありがとうございます。

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    1. 「そもそも媒体制作サイドで好きに音作りをしているのだから、再生側だって好きに音を作って聴けばいいのだ。」と考える人のほとんどが、元信号に対して正確な音が再現できるように弄ろうとは考えないところが分岐点かと思うのです。

      再生音を弄って正確な方向へと音調整する人もいて、そのような人は上記のような発言はしませんから、その場合音を弄るという行為は同じでも、考え方は真逆なのでしょう。

      これは媒体に対しての敬意があるのか無いのかという事かもしれませんし、趣味のオーディオの真骨頂が”超ご都合主義”にこそあるからかもしれません。

      結局のところ好きな音と正確な音という選択肢の問題では、ぶっちゃけ趣味の世界の話ですからどちらかを強要することなど不可能ですから、現実的には各人に任せることになります。

      選択権は各人にありますが、媒体制作サイドからしてみたら、個人の嗜好で作り上げた再生装置で聴いて、その音が好みに合わなければ媒体のせいと、全ての責任を押し付けられることには理不尽さを覚えるでしょう。ここが一番の問題点で、素人の私でさえ、私の生録音を出鱈目な音で再生して酷評するのは筋違いと思ったりしますからね。

      媒体の持つ世界観とか、そういったことに興味がないと、自分の嗜好の音という狭い世界観だけで一生を終えるかもしれないと考えたとき、私はハッとさせられて、今に至ります。なので、冒頭の言葉の後に「本物は自分が作った音よりもっと好みかもしれない。そんなことを、ふと考えてしまうんですよね。」と書き綴ったのでした。

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