2022年11月9日水曜日

オーディオ・サウンド・グラフィティ

空気録音とは、よく言う「空気を読め」の空気、つまり”場の雰囲気”という意味での空気であると、自分勝手な解釈をしています。”場の雰囲気”とはズバリ、オーディオ装置の置いてある部屋の雰囲気のことだと考えると辻褄も合いますし、実に気の利いた言い表し方だと感心します。

そしてYou Tube上には過去から現在までの空気録音が 溢れ返っています。

空気録音創世記では、まだまだ自室オーディオの音を上手く伝えられない、下手な悪戯描きのような出来のものが多くありました。しかし今では自室での実音を伝えるという目的を持って空気録音に取り組む姿勢が感じられるものが増えてきました。

例えばTake Fiveをモチーフにしたかのように全く別作品に変貌している空気録音から、上手な模写レベルな空気録音まであります。またそれらをズラ~ッと並べて聴くと、さしずめ壁に描かれた落書きのように様々な表現にあふれていて、空気録音にも芸術や文化性を感じなくもありません()。

これがもし、皆が正しい音を目指して正確な空気録音が出来たとすると、同じような音ばかりでつまらないでしょうね。9分9厘そんなことにはならないでしょうけど、正確な音と正確な空気録音の行く末はライン信号の方向ですから、だったら空気録音しなくていいじゃん!となりそうで、これもまたつまらないことです。一応書いておきますが、私のオーディオの音に対する考えは、「好きな音で聴いていい」、正しい音で聴きたいなら正しい音で聴けばいいし、ということで昔から一貫しています。

空気録音という行為自体が良いか悪いかは別にしても趣味のオーディオのは原音の二次創作物的要素を含んでいて、そこでは各人の自由が許されていると言うか、誰もが正確な音で再生出来るわけではなく、否が応でもそうなってしまう現実があるので、そういう観点からみれば空気録音は三次創作物的なオーディオの音のグラフィティとも言えるでしょう(それを再生させると四次創作物!もうワケワカラン!だからこそ各セクションでの正確性が重要になってくる!結局ココに行き着く!)。


*写真を撮る人はフォトグラファー、じゃぁ空気録音する人は、オーディオサウンド・グラファー

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