2016年12月21日水曜日

音の聴き方入門~17~

高域方向を聴く

音の聴き方の基本は、周波数帯域に関係なく”原音と比べる”です。高域を聴く場合も、耳の高域特性に係わらず、単純に比べることから始めます。

ここではATH-M50xの音を、仮の原音とします。
*アンプによってはヘッドフォン端子の音が悪い場合もあるので注意が必要です*

とりあえず高域方向の”伸び””量””凸凹(ピークとデップ)”をM50xとSPで聴いてみましょう。

おおよそメーカー製SPであれば、上記の性能は足りていると思います。

次に、音そのものが似ているか確認しましょう。

硬い柔らかい、冷たい暖かい、太い細い、粒子が大きい小さい、切れ味が鋭い鈍い、艶の程度、分解能、情報量・・・何が違う?どこが違う?と、違いを聴きとることができれば、それで充分です。


SPの高域に不満を感じるのは、ツーイーターの問題の他、部屋を含めた音全体の抜けの悪さや、バランスの悪さが原因であったりする場合もあります。その点も含めて聴き比べることができれば上々です。

フルレンジにツーイーターの追加を試みる際には、上記の理由を踏まえ、不満の原因を的確に特定し、適切な対応を取りましょう。


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