2016年12月28日水曜日

音の聴き方入門~あとがき~

”音の聴き方入門”は、正解を聴き取る能力の向上を目的としています。
正しい音を聴いた時に、好き嫌いではなく、正しいと判断できる基準を会得すれば目的は達成です。
ただそれだけの事ですから、正しくない音を聴いた時でも、正しい音を中心軸とした嗜好の範囲であれば、その音を素直に楽しむことができます


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オーディオは再生技術であると共に、個人的な趣味でもあるので、個人の裁量で再生芸術にすることも可能です。むしろ再生芸術こそ、趣味のオーディオには相応しい考え方だと思います。正しい音の一本槍ではいかにも窮屈で面白くないですからね。

一方で私が媒体の本当の姿を何とか知りたいと思う理由は、そこに作り手の芸術が存在するからです。

媒体のデータを正しく再現してまずは作者の芸術を鑑賞したい。あとは今まで通り自分流を貫くも良し、正しい音が嗜好の音に取って代わるも良し、単純な話、音選びの候補が一つ増えるだけです。

そしてこんなことだけで、新たな観点から音が、音楽が聴けるようになり、嗜好の音芸術と正しい音芸術それぞれに価値を見出し、その新たな価値観は、己の言動までも変化させる程に強い影響力を持っていることに気付きます。

何故それほどの影響力なのか?それは経験した方が一番よく分かるはずです。

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