2016年12月13日火曜日

正しい音における共通認識の重要性

試聴会などで、同じ音を複数人で聴いて、意見交流が行われた・・・とする。

人それぞれに違った音の嗜好がある場合は、人数分だけ音の基準が存在することになり、各人の嗜好の範囲で音を論じることになる。その為、意見に相違が生じやすく、それはまた当然の結果ともいえるが、嗜好の相違から生まれる音の議論は、ただの嗜好の押し付け合いになりやすく、また方向も定まり難い。もちろん合意に達する時もあるが、そもそも誰かの個人的な嗜好で良しとするなら全ての意見を容認すべきだし、そうなると正しい音への建設的な意見を述べたとしても、それもまた嗜好の一つとされてしまうだろう。

正しい音を基準に持つ人々の場合は、ほぼ共通した認識の範囲で音を聴く。そのため、意見としての指摘には、正しい音へと導く方向性があり、納得と同意を得やすい。

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