2018年1月9日火曜日

掟と、1000人に一人の耳の正体

これもかなり前の話ですが、「結局は、○△□勝負」と、アンプの設計者がオーディオ雑誌のインタビューで答えていました。音に対して超厳しい、生音を相手にするプロの録音エンジニアの方も本質的には同じ意味のことを言葉を変えて言います(鳥肌が立つほどの感動の名言・・内緒)。

このように再生音には最優先すべき要素があり、その要素を無視した音作りは、他の要素がいかに優れていようとも評価に値しない、飛び級は許さないといった厳しい掟がプロの世界にはあります。掟とは私が勝手に言ってるだけですけど・・・・・・。

掟なんて言うと、いかにも堅苦しくて自由のない束縛されたイメージなのですが、その最優先要素に限っては、掟=自然の摂理 と言い換えることができるんです。

冒頭のアンプ設計者の言葉は、たぶん私がまだ30代の時に雑誌で読んだ記憶なのですが、他に何が書いてあったのかは全く覚えていません。ただその言葉だけが頭に残りました。

○△□という言葉自体は普通に使う用語なのですが、何故か凄く気になったんですね。後に生録音を行い、○△□という言葉の本質を知ることでモヤモヤはスッキリ解消しましたが、当たり前で簡単な言葉だけに、普通は別段深く探ることもしないのだと思います。だから言葉だけで分かったつもりになってしまうんです。ところが30代の私が、そこに何か深いものを感じ取ってか、モヤモヤと気にかけたことで記憶に残ったのでしょう。

それから十数年後(?)に行う生録音で、結局○△□こそが最優先要素で、○△□を知らずして正しい音の理解音合わせは絶対に出来ないという事に繋がりました。

”1000人に一人、いやそれ以上”と言われた私の耳(偏耳?・・汗)は、何も特別な聴力の成せる業ではなくて、チョットした気づきによる聴き所の違いだけなんだと思います。

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