2020年11月20日金曜日

オンライン オーディオイベント『Audio Renaissance Online』

逆木一氏の企画で開催(You Tube)された『Audio Renaissance Online』、コロナ禍のさなかにネットを活用し、ネット・オーディオの可能性を切り開いた大イベントでしたね。

視聴者はオーディオの知識を深められるし、また趣味の範囲を広げるうえでも有意義な試みであったと思います。

コロナ終息後にもこのような形態が定着するかは未知数ですが、このイベントを視聴したことで、更によい音で聴くためにオーディオ環境を見直す切っ掛けになったという人もいるかもしれませんから、それに伴い市場も賑わって欲しいと思います。


私はイベントの全てのコンテンツを見たわけではありませんが、興味深かったのは、実際に使われている録音スタジオやメーカー試聴室での”空気録音”です。

かなり前の逆木一氏のYou Tube動画にもあるように、「あくまでも参考として聴いてください」「あくまでも雰囲気を伝えることが目的です」という注意書きを念頭に置いて聴く必要があるのかなとは思いましたが、プロフェッショナルな現場に”空気録音”を持ち込んだことは、これからの”空気録音文化(?)”に大きな影響を与えるのではないかと期待しています。

と言うのも、オーディオは、実際の音に触れるのが一番ですが、『Audio Renaissance Online』では”空気録音”が重要な役割を担っていることは間違いなく、多くのオーディオマニアの方も、現場の再生音に対して正確な”空気録音”を期待していると思うからです。

オーディオメーカー側も、オンラインのイベントであっても、生のイベント同様に、メーカーの威信を賭けて”空気録音”の音を届ける意気込みで臨んでほしいと願います。

ハンディレコーダーの内蔵マイクで録るくらいのレベル(*)の空気録音であれば、私も含めて多くの素人が既にやっていることですし・・・。

視聴者に対して「ネットを通しての音だし・・・」と、物分かりの良い妥協モードを浸透させるのではなく、「正確に録音しているから正確に再生して聴いてくれ」と、お手本を示して”空気録音”を先導するくらいでないと、この流れは立ち消えになってしまいそうで、そうならないために今回の『Audio Renaissance Online』を皮切りに、メーカーの本気を期待したいところです。

現場の生音(この場合再生音)が一番とは言え、生では聴けない人のためにも、ネットを通じて言葉と音のタッグで本気を伝えてこそ、オーディオの楽しさ、素晴らしさも伝えることができるのだと思うのです。

遊びでも趣味でも、本気になるほど面白いですから。

は、私が知り得るハンディレコーダーの内蔵マイクに対しての私個人の見解です。現時点での例外は一機種だけしか思い当たりませんでしたので、あのような表現をとりました。勿論、内蔵マイクにも劣る外部マイクもありますが、その場合はそもそも使う必要がありませんから論外としています。

尚、『Audio Renaissance Online』の動画には、録音関連の説明がないので、録音機材は不明です。

<追記>

録音に関して下記の動画内で事前説明がありました。

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