2021年8月8日日曜日

自分に返ってくる、空気録音の一番の効能

 自分に返ってくる、空気録音の一番の効能は、モニターすることの本質を考えようとすることにあると考えています。

空気録音では、自分で録音した音を正確に確認する必要が出てくるので、モニター環境を考えざるを得なくなります。

もしここに気付けないで、モニターという行為をないがしろにしてしまうと、自分自身では思いもよらない空気録音になっていてもそれに気付けず、したがって実音との差異も理解できず、それにより視聴者に誤解を与えたり、されたり、そして何より音聴きのスキルアップも絶望的です。

私は生録音を始めてから、本当の意味でのモニターの大切さに気付き、少しずつモニター環境を整え、これからもその流れを推し進めていきます。空気録音でも同じことです。

最終段階の出音に正確性が欠けていると、入り口であるマイクロフォンの選定も間違えます。逆パターンもあるかと思いますが、一般的なオーディオマニアであれば、録音環境より再生環境の方が手を付けやすいと思うので、そういう理由から、モニターを考え直す切っ掛けと成り得るのが空気録音という訳です。

もっとも、空気録音を”する、しない”にかかわらず、これだけ空気録音がオーディオ界に広く知れ渡っている現状を考えれば、正確な音で試聴するというのは、もはやマナーと言っても過言ではないかもしれませんね。

0 件のコメント:

コメントを投稿