まだ続きます。何がって、吸音材にまつわる話です。もう飽きた?
シングルバスレフSP(密閉でもいいんですけど)に使う四角い箱の設計で、定在波が出にくい寸法比というのがあります。Fostexの自作キットでも市販されていたかな?
そのような寸法比をもち、尚且つ箱の容積とダクトの寸法とユニットの特性とのマッチングが良い箱は、設計の良い箱だといえるのでしょう。
ところで前の日記で紹介した、吸音材なしの三つの動画の音ですが、メチャクチャ変な音・・でもないでしょ?
実のところ、「この音好きだなぁ」という人がいてもおかしくないんじゃないか?なんて、甘い考えで聴いてたりします(笑)。趣味のオーディオは好みを優先しても一向に構わないので、好きなら好き、嫌いなら嫌いと、自分の感性で選択していいんです。
でももし私が三つの動画の音に対して、”もはや吸音材の使用は不要”と、嗜好を基準に発言したらどうでしょうか?それはおかしいと思うでしょ。
何が言いたいのかというと、吸音材を使う必要のない吸音システムを持つ箱を作るというのは、とても意義のあることです。ただし、そこに個人的な音の嗜好を持ち込んではいけないということです。
理由は簡単で、「付帯音がある音の方が好き」、とか言い出すと、何のために工夫を凝らしているのか、もはや意味不明でしょ。
音の好き嫌いを理由にすると、いつでも逃げ出すことができるんです。
また、そもそもの話ですが、付帯音とそうではない音の区別ができるのか、つまり音質と音色を区別して聴くことができるという条件をクリアしているかが問われます。
もちろんここに耳の感度の問題も入ってきますし、更には音の聴き方に偏った癖が染みついていないこと、つまりフラットな状態で聴くことができることも重要になってきます。
いつも言ってるように、音の聴き方の限界が音合わせの限界なんです。
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