2023年7月22日土曜日

新たな問題に気付くことはスキル向上の証

 何にせよ、実際にいろいろやってみないことには難題にも直面しないわけで、新たな問題点に気付くことは、それはスキルの向上を意味すると同時に、さらなるスキルアップのチャンス得たことにもなります。

ただし問題点を放置すれば改善が見込めないわけで、それでは更なるスキルアップは望めません。

SP製作(自作)においても、測定した結果、明らかに問題があるにもかかわらず、そこから目を背けるような取り組み姿勢では良い作品など作れるはずもありません。

何が失敗であるかは様々なわけですが、例えばフルレンジユニットには取説が付いており、そこにはF特性が示されている物も多くあります。仮に100Hzまでほぼフラットに伸びている特性のユニットで、箱に入れてみたら200Hzから急降下して幅の広い凹みが発生して、50Hzには山ができているとか、普通に考えたら大失敗作です。200Hzからの音圧低下は小型密閉箱なら仕方がないところですが、これが標準的なシングル・バスレフの数倍の容積があるにもかかわらずとなると明らかな設計ミスです。このような場合、原因を究明して改善策を練ることが必要で、それを放置していては本当のスキルアップは望めないということです。


空気録音にしても理想を追い求める道中で様々な問題に気付き、感じたことを考えながらスキルを高めていくことになります。

空気録音の理想を端的に言い表すと”実際に聴いた音”となりますが、実際の音をもう少し細かく分けると”再生音の音色と構図”となります。本質は同じ事なんですが、スキルが上がらなければ細分化して表現することすらできないものです。この理想の定義も今はまだ暫定的で、今後の空気録音のスキルアップに伴い考えもまとまっていくのだと思います。

実際にどれだけ正確に実音の表現が空気録音で可能であるかも未知数で、その方法もまだ確立していないので、やはりいろいろやってみないことには答えは出ませんね。

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