2021年8月29日日曜日

【新たな試み】徹音の音20210829 01~02



今回もハイレベルな空気録音に仕上げてきましたね。

さて、今回から新たな試みとして導入したことがあるようですので、徹音さん本人の口から説明してもらいましょう!

2 件のコメント:

  1. 今回、YouTube動画の【徹音の音シリーズ】の空気録音に採用した楽曲の紹介です。

    ●YouTube動画:徹音の音20210829 01

    ・アーティスト:松岡直也
    ・アルバム:WELCOMEE 2in1完全版 2017 Remaster(ハイレゾ盤)
    ・トラック:07_Maple Wind (Live)

    ●YouTube動画:徹音の音20210829 02

    ・アーティスト:松岡直也
    ・アルバム:WELCOMEE 2in1完全版 2017 Remaster(ハイレゾ盤)
    ・トラック:08_Sunspot Dance (Live)

    ●仕様

    ・媒体形式:flac 24Bit-48kHz(アルバムファイル購入)→TetsuOto DAW-ProAudio PC Tower Reference V4 Studio (Revision 5・Prototype)でリッピング※→WAV形式
    ・リッピングツール:非公開 ※拡張子変更

    ・再生機器:TetsuOto DAW-ProAudio PC Tower Reference V4 Studio(Revision 5・Prototype)
    ・再生時サンプリング:24Bit-48kHz(WAV形式)
    ・再生ツール:非公開

    ・録音機器:TetsuOto DAW-ProAudio PC Tower Reference V4 Studio (Revision 5・Prototype)
    ・録音時サンプリング:24Bit-192kHz(BWF形式)
    ・録音編集ツール:非公開

    ※BWF形式とは、プロ向け環境で使用するWAV形式の拡張形式です。
    ※ご視聴の際、ヘッドフォンでお聴き下さい。
    ※著作権絡みでブロックされる場合があり、その為に再生が出来ない等が発生するかも知れませんが、その場合は状況次第で速やかに楽曲の変更、差し替えを行う場合があります。

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    徹音のボヤキ


    新たな試みとは、随分と大袈裟なタイトルになっていますが、音楽を聴く側に立つ者達にはあまりご縁のない話し、しかし最近になり、音キチマニアさんの間でご自慢のオーディオシステムの空気録音が流行し、オーディオ誌や各種イベント等でも空気録音が行われ、You Tube動画がリアルな会場の代替的な役割を果たしているように感じます。

    今回の新たな試みとは、実はプロの現場では当たり前のように行われている工程を、空気録音にも取り入れてみようという単純な発想です。

    ということで新たに導入したのが、ノイズリダクションプラグインと言うツールソフトウェアです。

    このノイズリダクションプラグインが、どんな役目をするのかと言うと、空気録音、生録音、レコーディングスタジオの楽器収音された音には、何かしらのノイズが混入するので、これらのノイズを低減させるというものになります。

    では、どんなノイズがあるのかと言えば、ブーとかビーとかいうハム音、舌打ちしたような”チェッ”のような音、カチッと言うようなマウスをクリックしたような音もあります。

    一般的な部屋で皆さんが特に気にされるノイズは、エアコン、扇風機、PCのファンノイズ等でしょうか。


    ノイズリダクションプラグインは効果的とはいえ、しかし正しい音の理解がないと、毒薬にもなる要素があります。むやみにノイズを消そうとすれば、録音物のメインの音を巻き添えにする可能性がありますので、最低限の使用で、ノイズリダクションプラグインを使ったのかどうか分からない効かせ方で、ノイズを除去しなければなりません。

    いつもお世話になっておりますスタジオさん曰く、「今までは音を弄らずに正しい方向へ持って行く事をやっていたが、弄って音を正しい方向へ持って行くと言うやり方もあるんですよ」と言っています。しかしこの解釈がどれだけの方に理解されるのかは、?だなと・・この言葉には考えさせられます。
    誤解を与えると行けないので話すと、録音物を作り替えてしまうとかの話しではありません。


    今回の空気録音の話しをしましょう。

    この日の空気録音には、実は悪条件が伴いました。
    近隣世帯でリフォームがあり、ひっきりなしにチュイーンガガガ、シャーチュイーンと言う木材を切断する音が微かに工房まで入ってきましたが、このノイズリダクションプラグインの実力は如何にと言う訳で、空気録音を決行しました。

    見事に、ノイズ除去がされました。

    空気録音に使用した楽曲は、松岡直也の有名なアルバムを採用しました。
    このアルバムは、歯切れの良さとスピード感が再生に求められる楽曲の一つですが、空気録音した場合、特に07_Maple Wind (Live)の楽曲は、冒頭の静寂な所から音が浮き上がると言う構成になっていますので、空気録音をすると大抵は、この冒頭の音がノイズに埋もれると言う現象が起こります。
    ノイズリダクションプラグインでこれらノイズを除去すると、ザワザワとしたノイズが減少し、加えて数秒間のフェードインを組み合わせることで、元の音源のように、ノイズレスな音になります。

    ノイズリダクションプラグインで上手く処理をするとノイズが減り、現場で再現されている細かい音まで見渡せるようになり、処理前とは同じ録音物?と思う位に変わるものです。

    誤解のないように繰り返し書き記しますが、ノイズ処理はあくまでも媒体に含まれている信号を正確に浮き出させる為のツールであり、元の信号を大幅に改変させるのが目的ではありません。そこの所をはき違えてしまうと、何でもありのインチキ空気録音に仕上がってしますので、正しい音の理解が必要になってくるのです。


    なお、ノイズリダクションプラグインは、高価なもので、30~40万円しますが、安価なものでは、1万5千円~2万円程で購入が出来ます。
    レコーディング、マスタリングツールと言われるDAWツールの一部のプラグイン機能として、ノイズリダクションプラグインがあります。


    今回の徹音工房スタジオのYouTube動画を視聴して頂き、ありがとうございます。

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    1. ノイズリダクションプラグインを上手に、正しく(倫理的にも)使うことで、より正確な空気録音に仕上がりますね。なかなか使い方が難しそうですが、チャレンジンの価値ありと思いました。

      この動画は空気録音をする者にとっては、とても参考になるはずです。

      新たな試みを公開してくれて、ありがとう!

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