2019年12月7日土曜日

作品としての音楽媒体【Phile Web記事】

日本オーディオ協会が学生の優秀録音作品を表彰

↑ 音という素材を使って音楽作品を制作した学生たちの、それぞれの考えや思いが興味深いです。

ややもすれば趣味のオーディオというのは、作品を素材として扱い、何でもアリの再生音を作って楽しむことに趣を置きがちです。
つまり作品のありのままを鑑賞するのではなく、意図的に手を加えて、自分の作品にでもしたつもりなのか、”己の音”として聴くわけです。



オーディオは趣味なのですから、私は両方の考えを持って楽しめばいいと軽く考えています。しかし決して作品を単なる素材と思っているわけではありません。

作品には敬意を払い、より良い音で聴いて感動したいと思います。それが正確性の追求(正しい音)で得られるのか、嗜好の音で得られるのかは、ケースバイケースです。どのような再生音に魅力を感じるかは、人によりけりだからです。

ただし、嗜好の音と共に、正しい音の方向性も知らないことには、ケースバイケースと判断することはできません。比べようがないですから。

そこで私は素材である音を、ありのままの姿で録音することで、正しい音の基準を探し見つけることを提案しています。

生録音は、再生オーディオには欠かせないのです。

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