2020年4月13日月曜日

道を示す者


↑(音声付き静止画)は、スピーカーの再生音に、部屋の音響特性が加わった結果の録音物です。

このような、いわゆる空気録音には、録音と再生の両方にクオリティの高さが求められます。


再生音は素晴らしいのに、録音が正確に行えない場合、「脳内補正して!」「低域ブースト型のヘッドフォンで聴いて!」「あくまでも参考程度」「雰囲気だけでも伝われば」などの、注釈や言い訳が必要になってきます。

「低域をブーストして再生してくれ」とは、正確な再生の拒否です。「雰囲気だけでも伝われば」は、大体において誤解されて伝わります。「脳内補正」にいたっては、もはや伝えることを放棄しているとしか思えません。

しかし正確な録音が可能であれば、その注釈や言い訳の必要性もだんだんと薄れていきます

徹音さんの数々の空気録音は、その過程を示してくれています。
そしてこの先も、録音と再生のクオリティは向上していくことでしょう。

注釈や言い訳を必要としなくなったとき、試されるのはそれを聴くリスナーの方です。

注釈や言い訳はしない、その代わり「正確に再生して聴いて欲しい」と、求められるでしょう。

そんな日が来ることを目指して、私も生録音とその再生に取り組んでいます。

2 件のコメント:

  1. 今回の楽曲紹介をやりたいと思います。

    徹音の音20200412 01
    アーティスト:Empire Brass
    アルバム:Passage
    トラック:06 Hopper Dance
    サンプリング:16Bit 44.1kHz
    再生機器:徹音ブランド・タワーリファレンスV4スタジオ(リビジョン1・プロト)プロ向けDAW機

    ※著作権絡みでブロックされる場合があり、その為に再生が出来ない等が発生するかも知れませんが、その場合は状況次第で速やかに楽曲の変更、差し替えを行う場合があります。

    ※再生環境をベストな状態にして頂き、お聴き下さい。


    最新「徹音の音シリーズ」をお聴き下さいましてありがとうございます。

    多忙に付き、楽曲紹介と毎度の言いたい放題のコメントの書き込みが遅くなりました事をお詫びします。

    尚、「徹音の音シリーズ」での、Amazon music HDによるストリーミング再生の検証は、前回で終了とし、今回からCDリッピング、ハイレゾ音源の再生での空気録音を引き続き行います。


    この「徹音の音シリーズ」も第二十六弾となりました。
    毎回テーマを決めてコメントしていますが、今回のテーマは「注釈と言い訳」です。

    先にKO球氏が、この「徹音の音シリーズ」をリンクして下さって、この時に書かれたKO球氏のコメントが先行していますが、徹音、私なりの話しをしたいと思います。

    私は、ぜんぜんヘタレなユーチューバーですが、弊工房の主軸であるタワーリファレンスとミドルリファレンスを、YouTubeの環境下でアピールするには、空気録音がベストであろうと考えています。

    勉強とリサーチも含めて、世の空気録音を聴いてみた個人的な感想としては、再生音を正確に空気録音できていないケースと、録音はまずまず出来ているのに、オーディオシステムの音が悪かったりというケースが散見されます。

    弊工房のお客様は、プロのお客様が前提ですから、音を正直に、正確に表現しなければ、決してご購入には至りません。

    「脳内補正して!」「低域ブースト型のヘッドフォンで聴いて!」「あくまでも参考程度」「雰囲気だけでも伝われば」なんて事を言えますでしょうか??弊工房の場合、立場的にもこのような言い訳は、とても出来ません。

    音キチマニアの方々のブログ内での空気録音記事をたくさん見ますし、そして聴きます。
    そこには大抵、前述した言葉のどれかが書かれています。

    しかしそんな言い訳を聞かされるより、そのオーディオシステムの音の良い点と共に、問題点も露呈するので、空気録音は面白いですね。

    高級オーディオシステムをお持ちであれば尚の事、空気録音が上手く行かないと、確かに言い訳したくなる気持ちも分からないでもないです。

    私は過去に、そんな悩みを持つマニアに対してお節介を焼いて、色々と助言をしたりしていました。しかし今はやめました。自ら気付き、そこに納得がなければ改善など出来ないと言う話しです。

    その気付きの切っ掛けとして、KO球氏の生録音シリーズはお勧め音源です。

    当然、皆さんの音の聴き方スキルによって、いろんな感想が出て来ると思いますし、ご自慢のオーディオ機器で、どのように聴こえたかを確認するのにも有効なのです。

    河の流れがただのノイズに化けたとか、これは〇〇のように聴こえた、とか、宝探しのような聴き方も楽しいですし、この生録音がきちんと再生が出来るのか?機器の性能チェックまでも出来ますね。



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    さて、今回の空気録音は、、、

    今回は、アーティストのEmpire Brassから、雷の音を含ませた壮大なオーケストラの楽曲を取り上げました。
    下手な残響を伴う部屋で再生すると洞窟サウンドにも化ける、鳴らすのに大変難しい楽曲を選びました。

    最新タワーリファレンスV4スタジオを贅沢にも2台用意して、再生専用と録音専用機に振り分け、空気録音しました、

    よく、『この低音はダクトにマイクを近付けて録音しているのですか?』と、音キチマニアの方から問い合わせが来ます。
    空気録音にはワンポイント・ステレオ・マイクロフォンを使用していますから、それはあり得ません。



    次回は、まだ決めていません。
    高音質で聴かせられるよう更なる勉強に励みます。


    設備音響用パソコンの開発記録として、空気録音をしています。

    ※4K再生する場合は、Google Chrome をインストールして視聴して頂く事で、最高音質で視聴して頂く事が出来ます。

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    1. 私の「生録音シリーズ」を推奨していただき、ありがとうございます。

      再生音のチェックや向上のために、有効活用していただければ幸いです。

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