生の音も、オーディオ装置による再生音も、同じ音波現象です。
しかし両者には明確な違いがあります。
例えば、生音は基音があることで倍音が存在できます。しかし再生音では、基音が再生できなくとも、信号に倍音が入っていれば音波として再現できます。
もう一つ、生音の音波の場合、感覚的な概念の音色だけで音を語りますが、再生音には音質という要素が加わります。
簡単に説明すると、
生の音=音色
再生音=記録媒体(録音装置の音色と音質も含む)+再生装置の音色と音質
となります。
ただし、生の音も再生音も最終的には環境の影響を受けます*再生時のヘッドフォン類は除外。
その他にも、SPには楽器的な基音と倍音の関係を持たせてはいけないとか、諸々違いはありますが、今回の”再生音の考え方2”シリーズでは、最も基礎的な、しかし最も重要度の高い、そして説明が難しい”再生音の考え方”としての音色と音質について、私の考えを書いていきたいと思います。
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