2021年2月26日金曜日

位相狂い問題に関しての、素人の考え

 私の知識レベルで位相問題を深く掘り下げることなど到底不可能ですが、プチ・ルームチューンを踏まえた実感として、【部屋から低音が逃げるからこそ吸音が生きる。吸音が生きるからこそ位相が整う】という結論に至りました(今のところ)。


パワード・SP導入直後は、低音過多な再生音に大慌てでした。位相とか小難しいことより、まずは何とかして普通に聴けるレベルの音にしなければと、プチ・ルームチューンの試行錯誤が始まりました。

その過程で位相問題にぶち当たったわけですが、位相って、ズレ方によっては音場が広く感じたり、浮遊感が増したり、そんな音に包み込まれるような感じで面白いところもあったりしますよね。

2チャンネルのピュアオーディオが目指すHi-Fi路線とは異なりますが、あえてそのような音を作って楽しむのも趣味のうちです。

どちらも楽しんじゃえばいいんですが、位相狂いを問題視しているのであれば、改善に向けた手立てを考えなくてはなりません。


再生音の正常化には、位相問題の他にもあらゆる要素が絡んできますが、取り分けて後回しにされるのが位相のように思います。その理由は、程度にもよりますが、位相が狂っている状態を異常と認識できていない。もしくは問題がない。あったとしても改善策がわからない、わかっちゃいるけど現状手の施しようがない、位相狂いより優先すべき課題がある。といったところでしょう。

プチ・ルームチューンとはいえ、反射板をせっせと置いたり、狭い部屋でSPの後ろの壁に何種類もの吸音材を貼っては剥がすの繰り返しなんて面倒くさいの極致で、100円ショップで売っている両面テープも何個使ったことか・・・。

まぁそれはそうと、部屋に起因する位相狂いの原因は何なんでしょうか?

SPから音波が放たれて、通常は直接音の後に、反射(吸音残りも含む)という現象を経た音も耳に届きます。その過程で位相狂いが生じると思うのですが、音は目に見えないので、音波がどこでどうなっているのやら、本当のところの原因がよくわかりません。

反射を積極的にさせて位相が整うのであればそれで良しですし、吸音で位相が整うのであれば、それでも良しです。

とにかく自分で出来る範囲でだけでも実験してみようと、あれこれやっていたわけです。

その結果、うちの場合は特にSPの背後の壁の一時反射を塩梅よく抑える、つまり吸音することで、以前の状態より付帯音が減り、位相も正常な方向に改善され、結果として全ての面で音が向上しました。

しかし問題はまだ残っており、定在波による、なかなか消滅してくれない帯域もあります。この定在波の処理はかなり大掛かりな策が必要なので、今の所は放置状態で今後の課題です。

現状、反射板は無く”吸音”処理だけでまずまずの成果が出せたのは、SPの使いこなしやらで低音過多状態がかなり収まり、加えて元々低音が逃げやすい部屋であったのも功を奏し、中高域を吸音しても相対的な高域不足を招かず、よって反射板の乱反射(拡散)による中高音域の補足も必要なかった。その結果、位相も正常化された。

所詮、素人風情の考える、こじつけの理屈ですけど・・・汗。

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